日本の酒文化「梵」蔵元日記帳
日々の蔵元の感じたことや酒造りのことなどをご覧下さい
2012年04月01日

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3月31日
当蔵がある福井県鯖江市吉江町は、東洋のシェ−クスピアと言われる、江戸時代の劇作家・近松門左衛門が15歳まで住んでいた、歴史あふれる街です。
本日は”近松の里パワースポット+恋話”と題して、当地においてウォーキングの会が開催され、大雨の中、定員一杯の方が当蔵を訪問されました。
当蔵では菌学上と衛生上の観点から、誠に残念ながら、一般のお客様の酒蔵見学をお受け致しておりませんので、新貯蔵庫の一部見学と、2階の新ティステイングルームでの梵のお酒の利き酒だけをして頂きました(左写真)。外は、冷たい雨の降る寒〜い日でしたが、利き酒会場は、ぽかぽか。利き酒もたっぷりされ、雨中でのウオーキングの皆様には、良い休憩となったことと存じます。「梵は最高だね!」多くのお声を頂き誠に光栄に存じます。

右写真は、先日訪れた、福井県福井市にある、朝倉氏遺跡です。朝倉氏遺跡?知らないな〜という方も多いと存じますが、右写真にあるように、ソフトバンクの白い犬のCMや、ウルトラマンが郵便配達員となって自転車を漕いでいた街・遺跡ですと言った方が有名ですね。

中央写真は、朝倉遺跡において、10名様以上で1週間以上前にのみ予約受付で食せる、朝倉ご膳(昼食)です。織田信長に滅ぼされる前、将軍・足利義秋に出されたお料理の一部だそうで、旬の地物を使った手の込んだ最高のお料理です。ちなみに、1週間前から仕込んで、2の膳まで付いて、お土産のかりんとうまで付いて、2500円です。東京の超有名ホテルの名シェフが食されて、大層感激されてシェフに会いたいと言われ、地元の女性陣・お姉さん方だけで作っていると知って、腰を抜かした逸品です。「うちなら1万円以上でも提供できない。」とうなったそうです。写真にあるように、呉汁(大豆のふわふわお汁で私が食して来た汁ものの中で、最高だと感じました。)はじめ手の込んだお料理は、ぜひ訪れて、食して頂きたいと思います。

朝倉氏遺跡は、岸田保存協会会長のまぶ達の皆様が偶然何十年ぶりに再会して、ソフトバンクのCMやさまざまなメディアに取り上げられ、今では全国的に有名になりつつあります。熱い熱いハートの持ち主の岸田会長に、ご案内頂くと、歴史のだいご味が味わえます。遺跡と案内は最高、ご膳は抜群。是非一度、ご訪問ください。

旨い食のあるところには、旨い日本酒あり。福井県は最高ですね。