日本の酒文化「梵」蔵元日記帳
日々の蔵元の感じたことや酒造りのことなどをご覧下さい
2012年01月20日

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1月16日〜
いよいよ、今年最初の「梵・超吟」用の精米歩合20%の純米大吟醸の手搾りが始まりました(左・右写真)。

今年の兵庫県特A地区産の契約栽培山田錦は、ここ数年来最高の出来で、搾り上がりも期待されましたが、まさに予想以上の抜群の出来でした。

香りは上品で素晴らしく、なめらかですべるような旨みある味は、この時点で、90点以上の出来。このお酒がこれから、氷温で熟成されることを考えると、想像が出来ない究極の味となるだろうと、蔵内一同、興奮してしまいました。

今年これから6月末まで、百数十本の純米大吟醸酒のタンクのモロミを搾ることを考えると、私としては内心ホッとしたというのが本音です。最後まで安全良酒醸造を心から祈っています。

中央写真は、1月14日に、私が講師となって、六本木にあるリッツカールトンホテルで開催された、お酒・梵の講習会の模様です。ソムリエの皆様はじめ責任ある立場の幹部に対しての講義で、少し緊張致しましたが、お酒を最適な状態で飲んで頂くための講習会は、最も大事なエデゥケーションと考えます。温度や、飲み方・グラス・器で変わる味わいの変化を実感して頂きました。