日本の酒文化「梵」蔵元日記帳
日々の蔵元の感じたことや酒造りのことなどをご覧下さい
2011年06月11日

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6月8〜11日(上海 現地時間)
福島原発以来、日本産の食品と一部を除いて日本酒を全面的に輸入禁止にしている中国・上海において、日本酒の安全性と旨さをPR&啓蒙するために、超高級ショッピングモール内にある上海シティースーパー様のカルチャーセンターにおいて、梵のお酒の講習会を開催致しました(左写真)。熱心さは、日本以上で、日本酒への関心の高さは目を見張りましたが、一般の人達は、やはり放射能汚染が心配のようでしたね。

中央写真は、同じく、上海中心部の超高級ホテル・マリオット様内のお店(SAKIDORI様)でのお酒の会の模様です。中国の日本国領事も参加される高級な会でまさに大盛況でしたが、大陸中国でのお酒の会開催らしく、時間がとてもアバウトで、美味しいものは自分流で楽しむ真髄を見た感じでした。帰り際に次回の会での梵の指名予約をされる人が続出するなど、ここでも梵は大好評でした。

右写真の上2枚は、初めて乗った上海の地下鉄ですが、速くて綺麗で大変驚きました。経済発展が進んでいることを実感致しました。

最後に右写真・中央は、上海市内を走っていた路面バスのバック広告看板です。
「中国の梵?」と本当に驚きましたが、この文字は、「梵」ではなくて、「夢」だそうで、「中国の夢」「夢の藍」と読むようです。確認に数日掛かってしまいましたが、最初、また「梵」の偽者出現かと、頭がくらくらしました。今回の結果は○でしたが、上海の関係者からは、「世界中で偽者が出るようになるほど梵さんが一流になった証拠ですよ。」と言われ、複雑な気持ちになりました。

当蔵の商標銘柄「梵」は、現在、日本を含めて、世界約100ヶ国で正式商標登録しています。海外にある在外公館への出荷を含めますと、輸出国は40ヶ国を超えているのが現状です。

今まで必死に、日本酒の旨さのPRと啓蒙活動をして参りましたが、これからは日本酒業界全体として、日本酒の安全性とともに、海外での偽者対策にも本格的に取り組む必要性を強く感じました。