日本の酒文化「梵」蔵元日記帳
日々の蔵元の感じたことや酒造りのことなどをご覧下さい
2011年03月21日

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3月9〜14日
東北関東大震災がおきた3月11日に、酒フェアー(中央写真)に参加するために、私は香港におりました・・・。香港のタイムズスクウェアーの大画面に、津波が太平洋側を襲っている模様がリアルタイムで映され、香港っ子が数千人、唖然として観ていました(左写真)。伝えられる映像は映画のようで、まさに恐怖でした。想像を超える被害に声もありませんでした。

キャンセル待ちのフライトでようやく14日早朝6時ごろ帰国出来ましたが、東京都内に入るのも至難でした。そんな時、運悪く、ロンドンからIWC(インターナショナル・ワインチャレンジ)のオーナーのアンドリュー・リード氏が初来日中。本当に運良く都内に入れた私が対応させて頂きました。地震の無い国・イギリスから来たアンドリュー氏は11日に成田〜都内へのリムジンバスのなかで被災され、私が再会したヒルトン東京でも何度も強い余震に見舞われたのに、とても落ち着いておられました。また3月14日はアンドリュー氏の誕生日。計画停電で薄暗い東京の街で、酒サムライの平出様と二人で初来日&誕生日をお祝い致しました(右写真)。

私は深夜バスで帰省出来ましたが、当蔵が地震の被害が無かったことが幸いでした。しかしながら、当蔵で年中酒造りをしている社員・製造部長の平野明杜氏の実家が釜石市にあり、実家が全壊。言葉もありませんでしたが、母上様もお兄様ご家族も奇跡的に無事で、心底ほっと致しました。

東北はじめ北関東の被災地の皆様は想像以上に被害が大きく、その上、福島原発爆発が重なり、まさに日本国の国運が掛かっている状況です。

私と当蔵は皆様と共に、これから出来うる限りの援助をしてまいります!