日本の酒文化「梵」蔵元日記帳
日々の蔵元の感じたことや酒造りのことなどをご覧下さい
2010年01月03日

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1月1日
新年明けましておめでとう御座います。今年もよろしくお願い致します。

地元・吉江神社の氏子総代としての年越しのお勤めの後、お雑煮を食べて、寝ないで、速攻で京都・松尾大社(醸造の神様)に初詣に車で参りました。

まず家内安全と良酒醸造そして商売繁盛の祈願のご祈祷を受けました。誠に恐縮でしたが、大混雑の中、宮司様が特別に配慮して頂いて、正面でのご祈祷を、平野杜氏と妻・綾子とともに厳粛に受けさせて頂きました。

その後、佐古宮司様と権宮司様とともに大杯での直会(なおらい)。残念ながら私が運転手だったので口を付けただけでしたが、やはり日本酒の直会は最高ですね。お二人から笑顔でご挨拶され、最高の元旦となりました。醸造の神様・松尾大社は最高です。

今年も初心に帰って、真摯な気持ちでバッターボックスに入り、全力でバットを振り続けながら、三振を恐れず、日本酒の新しい時代を切り開いていくことをお誓い致しました。蔵内の安全には細心の注意をはらいながら、最高に旨い純米酒を造り続けますと松尾の大神様にお約束致しました。

写真で気が付かれた方もおられると思いますが、今年から、ご祈祷も直会も、すべて、椅子席となりました。松尾大社様も洋風化が進んでいます。膝はらくちんだったのですが、ご祈祷の時だけは、下がすうすうして、とても寒う御座いました。顔がこわばっているのは真剣さだけではなかったのです。

帰りは吹雪での渋滞で、帰宅に7時間以上もかかりましたが、雪は日本酒醸造にとって、気温が下がり蔵内温度が何もしなくても最適になるので、まさに季節の恵みです。良いお酒を造る条件到来に、少しも苦になりませんでした。

今年も真摯に全力で無添加の純米酒造りに頑張って参ります!