日本の酒文化「梵」蔵元日記帳
日々の蔵元の感じたことや酒造りのことなどをご覧下さい
2008年10月26日

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10月24日
第20回北陸酒造技術研究会が金沢で開催されました。左写真・左が北陸酒造技術研究会の会長・徳田先生です。金沢国税局鑑定官ご出身で、卓越した技術力のある、私が尊敬する会長です。

午前中は金沢国税局で市販酒の公開利き酒会。当蔵からも私や平野杜氏はじめ社員が利き酒に参加致しました。利き酒してみて、多くの市販酒の中でも「梵」の商品は、しっかりと物語りを主張していると確信致しました。

夕方、金沢からトンボ帰りして、ユアーズホテルフクイで開催された「梵の会」に妻とともに参加致しました(中央写真)。
福井市役所の出納長様はじめ、多くの皆様が抽選で参加されたという人気の酒の会で「梵・日本の翼」の乾杯から「梵・夢は正夢」まで、9種類の「梵」と素晴らしい特製料理とのマッチングの会でした。すべて私がお酒の説明をさせて頂いて、飲み方を含めて提案致しましたが、誠に有難いことに、参加された皆様から、感嘆の声が上がるほどで、最後まで大盛況でした。参加された皆様、そしてホテル関係の皆様、本当にお世話になりました。心より御礼申し上げます!

10月25日
今日は、福井市にある美山木ごころホールというところで開催された、ロータリークラブのIM(インターシティーミーティング)に参加致しました。奥村康子会長を中心とされた福井東ロータリークラブ様主催でした。

心に残ったのは、御歳101歳になられ、今や世界中で注目される画家で、まさに福井県・故郷の誇り、豊田三郎画伯によるご講演でした。ご講演内容は若干間違っているかもしれませんが、次のようなものでした。

世の中には、すべてを超越した絶対無限がある。絶対無限とは仏と神と自然とを足したようなもので、生まれてきた人間には、すべて役割・使命がある。同じ仕事をしていても生きがい(使命)があるからこそ人生が豊かになる。例えば、つらい仕事でも、子供達や他人に役に立つと考えると、心から仕事を喜んでできるというのです。今、生きているすべての人間には、使命があります。そして、皆様には”克己”と言う言葉をポケットに入れて持ち帰って下さい。というものでした。

豊田三郎画伯は、70数歳になってから本格的に絵の才能を開花され、80歳を超えてから海外各国で受賞。その後、国内はじめ海外政府機関でも数多く採用されている、天才画伯です。ご講演は1時間以上にも及びましたが、直立した姿勢のままで、優しく激しく語る内容に、まさに気骨とともに信念を感じました。描かれた”黎明(れいめい)”(右写真・右)はじめ、描かれるのはすべて、故郷の素晴らしい自然を描かれた傑作ぞろいです。

実行委員長は、人間味溢れる旧美山町の有塚元町長。里芋やぜんまいやカブラなど、心溢れるおもてなしの料理の数々とともに、会員の皆様のホスピタリティー溢れる、心から楽しい研修会でした。

私にも、日本酒「梵」を通じて喜びの輪を広げる使命がある。
心に刻んだ大会参加となりました。