2007年10月07日
10月6日(ロスアンジェルス・現地日時) アメリカ第2の都市・ロスアンジェルスの共同貿易様の駐車場に数多くのテントを張っての日本フードショーが開催され日本酒の酒蔵として当蔵も参加致しました。
今年は参加蔵元22社と過去最高。周りを薄い黒い布で囲って直射日光を遮断するという工夫した巨大テント・酒蔵パビリオン(「地酒屋敷」ネーミングはちょっと違和感がありますが・・・)での開催でした(左写真)。アメリカ西海岸にあるロスは、この時期雨も無く風も強く、テント内での開催を心配致しましたが、上下を開けて、風の通り道を作ってあるなど、数百人の来場者にも好評でした。日本の屋外でのテント張りに参考にしたい工夫でした。
ロスはNYなどアメリカ東海岸と違って、まだ高級日本酒(1本100ドル〜)市場が成熟していませんが、当蔵が参考出品した「梵・夢は正夢」(LA共同貿易様が付けた卸価格=137ドル)が、大変な人気でした。来場者は、全員飲食店など料飲関係者なので、最初価格を知って「イッツア・クレージー!2〜3倍にすると店でいったいいくらで売るの?」との反応でしたが、試飲した人全員が「ファンタスティック!ディープフレーバー&ウルトラスムース!」と目を丸くして大絶賛。LAで取り扱っていないにもかかわらず多くの食のプロ達がオーダーシートに注文を書き込んでいかれました。 北米には、低温船便での輸送が基本なので約1ヶ月かかってしまいます。会場にはNY・MTCの関係者もいたので、NYからの直送を約束しておられました。到着まで約1週間です。
現在アメリカ西海岸には「梵・無濾過生原酒」はじめ数種類が輸出されていて人気となっています。展示会では梵の他の商品も大好評。梵の各商品への予想以上の高い評価は、これからの日本酒市場の広がりを確信する展示会でした。
中央写真はロスにある日本食百貨店・ミツワの店内で売られていた共同貿易ブランドお米です。寿司品質のお米だそうですが、なんと「水晶米」の表示がしてありました。福井県産のお米かと思いました・・・。中身は高級カリフォルニア米でした。
右写真は同じくミツワの店内で売られていた、地元福井県の団助様のごま豆腐です。福井県産の物が並んでいるとやはりうれしいですね。思わずホテルに買って帰りました。
ミツワ店内の酒コーナーには日本酒も沢山並んでいますが、こういうお店ではアメリカ産の安い日本酒が主流です。アメリカ産の大関や松竹梅などは裏ラベルに高級カリフォルニア米を使った日本酒だと記載されていて低価格で売られています。こういう一般店は日本の大型店と同じようです。
一般店を市場視察をするとアメリカ西海岸の高級日本酒市場の開拓は、今はじまったばかりだと感じますが、狙っている層の違いを感じました。人が集まる酒バーなどでは「梵・無濾過生原酒」など高級日本酒がブームとなっていることを考えると、より一層の売り方の工夫が重要だと実感致しました。
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