日本の酒文化「梵」蔵元日記帳
日々の蔵元の感じたことや酒造りのことなどをご覧下さい
2007年05月13日

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5月12日(香港 4日目)
今日は、ワイン・酒類を専門に扱っておられるソムリエ・専門業者の皆様との、日本酒の生酒の利き酒&酒造り全般の講習会に参加致しました。先生はイボンヌ様(左写真・右から3番目)。クレバーな美人講師で、丁寧な酒造り等の説明に、彼女の豊富な経験と熱心な勉強の成果が感じられ感心致しました。私は蔵元ゲストとして参加し、途中アドバイスから最後商品説明などを致しました。

香港では、低温流通の整備・発達によって、日本酒の生生での提供が開始されています。しかしながら、商品知識やお客様への提案の仕方等など、関係者の皆様のエデュケーション・説明が必要だと開催されたものです。いろいろな商品の最後に、当蔵の「梵・無濾過生原酒」を利き酒。旬の旨さとともにマイナス10度C以下で約1年間熟成されたことによるフルボディーの深い味は、魅力的な大人の風格と大絶賛されました。香港市場へは、coming soon・もうすぐ出荷可能となります。

ソムリエとしての質問も多く出て活発な意見交換ができました。これからの香港での日本酒市場の発展・成熟を予感させる素晴らしい会となりました。

香港最後の夜は、思いがけず、なだ万シャングリラ様の安藤支配人のご配慮によるマグロショーの席を確保して頂きました。日本でもなかなかと思われる巨大な本マグロのそばに、当蔵の「梵・超吟」が飾ってあり大変驚きました(中央写真)。また当席には「梵・無濾過生原酒」を提供されるなど、その心配りに誠に恐縮に存じました。まさに”おもてなしのプロ”を肌で感じた思いです。見習いたいと存じます。

右写真は、今回の香港訪問にあたり、大変お世話になった、シティー・スーパー・ジャパンのスタッフの皆様です。いつも笑顔を絶やさず、前向きな意見を活発に言う、素晴らしい皆様に接することが出来たことが、今回の最大の収穫でした。私は口下手で不器用なので十分に商品説明が出来ませんでしたが、皆様からの大きな期待を胸に刻んで帰国致します。皆様との出会いは私の人生の宝物となりました。この蔵元日記を借りて、心から御礼申し上げます。有難う御座いました!
皆様には輝く未来が来ることを、心の底から願わずにはいられません。
(沼田様・エミー様・マイク様・アイーダ様・イボンヌ様・皆様[順不動]をかばんに詰めて、持って帰りたいぐらいでした・・・入らないかもしれません)

アジア経済の中心・香港。その熱気と情熱は、人に対する優しさとともに、残念ながら日本では忘れられた、他人の期待に応える純粋な”心意気”に通じると感じました。香港での日本酒の発展は、まさにこれからが本番です。「梵」が、皆様に心から喜んで頂けて、香港中・世界中に笑顔が広がるように、これからも頑張ってまいりたいと存じます。

香港の熱い熱気を全てお伝えできないのが、とてもとても残念です・・・