日本の酒文化「梵」蔵元日記帳
日々の蔵元の感じたことや酒造りのことなどをご覧下さい
2006年10月09日

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10月8・9日
兵庫県口吉川町を中心とした当蔵の山田錦の契約農家の皆様を当蔵スタッフで表敬訪問致しました。田んぼに入り、たわわに実った山田錦の穂を手に取ると(左写真)、ずっしりと実った重さとともに、素晴らしい自然の香りがして、農家の皆様に対する感謝の気持ちで一杯となりました。当蔵が契約させて頂いている農家の皆様の地域は山田錦の産地の中でもピカ1の特Aランク地域ですが、同じ地域でも契約以外の隣の田んぼとの実りの違いは歴然としていました。反収を求めるとお米一粒一粒が小さくなり、倒れやすくなります。当蔵のお米は1反あたり6俵半までの収量しかありませんが、一粒一粒がとても大きく、稲穂はしっかりと大地に立っていました。(中央写真の右のたんぼが当蔵の契約農家の皆様のたんぼです。左の稲穂が倒れているのが契約以外の田んぼです。)
東京の利き酒会から翌早朝兵庫入りして当蔵スタッフと合流。日曜をはさんだので妻(右写真左端)も田んぼに来て、山田錦の実りの違いを目の当たりに致しました。契約農家の皆様の頑張りに感激していました。農家の奥様にも笑顔でお出迎え頂くなど、皆様方から当蔵の酒造りへの大きな期待に、誠に身が引き締まる思いでした。皆様方の多大なご協力に対して心から感謝申し上げるとともに、日本一を目指す酒造りをお約束致しました。

梵は”人の心・熱い情熱で支えられている”と感じる貴重な一日となりました。