日本の酒文化「梵」蔵元日記帳
日々の蔵元の感じたことや酒造りのことなどをご覧下さい
2006年09月02日

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9月2日
 今日は、越前町みやざき水酉(みずとり)の会の、酒米・五百万石の稲刈りに、当蔵から皆で参加致しました。昨年から旧宮崎村の皆様の熱い情熱に応える形で始まった、みやざきの酒「かすなもん」の稲刈りでした。「かすなもん」とは「最高」という意味の方言で、合併で消えたみやざきの名前・地域への思いを、当蔵の日本酒「かすなもん」に託したのです。昨年と同様、刈った稲を、参加した地元の親子の皆様とともに、じっくりとお米を乾燥させる為、はさ掛け(天日干し・中央写真)致しました。はさ掛けすると、お米が精米の時に割れにくくなり、旨みを残すことが出来るという、最高の自然乾燥法です。契約栽培の山田錦の刈りいれは、11月初旬頃となりそうで、まだまだ暑いですが、いよいよ今年度の酒造りが近づいたと、身が引き締まる一日でした。

 数日前(31日)、北陸温泉・片山津温泉郷の「佳水卿(かすいきょう)」様のグランドオープンに招待され、長男と一緒に参加致しました。佳水卿様は北陸で一・二を争う名門老舗温泉旅館で、先日、アパグループの傘下となられたのです。アパグループの元谷代表とホテルの芙美子社長ご夫妻が来館され、華やかなオープニング・宴でした。梵の樽は、代表とともに来賓の皆様の鏡割り(右写真)に指名されるなど、誠に恐縮に存じました。アパグループのここ数年の驚異的な繁栄・発展は、同じ北陸出身者(代表は石川県・芙美子社長は福井県出身です)として、本当にうれしく、心から尊敬するご夫妻です。

片山津温泉・加賀温泉郷の活性化の期待を一身に受けて、これからアパグループの真価が問われます。佳水卿様を含む片山津・加賀温泉郷・日本各地の温泉郷の真価・サービスの変革が問われているのかもしれません。

温泉郷は日本の誇りです!