日本の酒文化「梵」蔵元日記帳
日々の蔵元の感じたことや酒造りのことなどをご覧下さい
2005年07月30日

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7月29日
今日は、福井県丹生郡越前町宮崎区(旧 宮崎村)増谷(ますたに)にある、酒造好適米・五百万石の稲・田んぼを視察に訪れました。この田んぼは、旧 宮崎村(今年2月に越前町となった・越前焼きの里)の皆様から、合併によって無くなった「みやざき」の名前を、当蔵のお酒で残したいという熱意で始まった「みやざき・宝物プロジェクト」の稲です。増谷にある田んぼは、近くのトンネルを抜けると、海岸線への下り道となるような、山の山頂近くにあります。ここ以上高い水源が無く、大河の源流となる清水がそばを流れています。夕方には横の山の影となり、真夏でも田んぼの水温が上がらないという、酒米栽培田として、最高の条件の田んぼです。稲の穂がでてきましたが、本当に素晴らしい稲でした。9月には、全量「はさ掛け」という、稲をバインダーで刈って、全量、稲ごと天日干しする計画です。皆様の熱意が素晴らしい稲を成長させています。
ちなみに、「みやざき・宝物プロジェクト」は、福井県の方言で、「宝物」を「かすなもん(*凄い最高のもの の意味です)」と読んで、「みやざき・かすなもんプロジェクト」と言います。福井県以外の人にはわからないかも・・・。乞うご期待ですネ。
右の写真で、私の前にかすかに写っている、田んぼの回りに張った鉄線は、山の中で野生の猪(イノシシ)が多いので、夜間は電流を流して被害を防いでいるということでした。まさに、自然豊かなところですね・・・