日本の酒文化「梵」蔵元日記帳
日々の蔵元の感じたことや酒造りのことなどをご覧下さい
2005年06月14日

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6月13日
今日は快晴。兵庫県三木市にある当蔵の契約農家の皆様の山田錦の田植えの最終日でした。皆様に山田錦の産地として名高い地域で、最も特上の山田錦を栽培していると考えられている契約農家の田村正孝様の”こだわり”をご紹介致します。中央の写真は山田錦の苗ですが、普通の苗と違って、植える株ずつの根が独立しています(ポット苗と言います)。これは、苗つくりに広大な土地と労力が必要です。普通の苗は一枚の箱の中に多くの苗を栽培しているので、田植えの時には植える株ごとに苗の根を切って植えていくことになります。しかし、このポット苗は植える株ごとに苗を栽培するので、すべての根が残って植えられます。重い根をもつ苗が植えられると、田んぼの大地にどっしりと根が広がります。田植えと同時に無化学肥料の有機肥料も撒かれます。苗が植えられた田んぼには、有機栽培の為、かぶとエビや蛙・ミズスマシなどがあふれ、チョウチョやトンボが飛び交っていました。まさに自然農法です。田村様・上芝様をはじめとする契約農家の皆様に心から感謝を申し上げながら、今年の豊作を祈願せずにはいられませんでした。当蔵が、当蔵の日本酒が、契約農家の皆様の頑張りに支えられていることを再確認させて頂いた一日でした。