日本の酒文化「梵」蔵元日記帳
日々の蔵元の感じたことや酒造りのことなどをご覧下さい
2005年05月23日

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5月22日
横浜にある、江戸後期・文久3年創業の名割烹・料亭「田中家」様に表敬訪問に行って参りました。横浜駅近く(台町)にあり、140年以上の歴史があり、安藤広重作・東海道五十三次神奈川宿に描かれた腰掛け茶屋「さくらや」が前身で、宿場町として賑わった地に残る、唯一の料亭です。私が、日本酒に対して日頃のお取り扱いの仕方を確認した上で、当蔵から直送のお酒・特別限定 中取り 無ろ過生原酒(超吟用 純米大吟醸・真性精米歩合28% 見掛20%)斗瓶囲いを専用冷酒サーバーで提供して頂いているお店です。専用サーバーはもちろん当蔵オリジナル開発。全国でも数店のみのプレミアム酒の提案店です。和を中心としながら、四季折々の素材を充分に吟味をして、季節感とともに、地域の文化の発展にも努力なさっておられるお店で、料理に”心”を映している名店です。写真は左から、正面玄関・ご主人と奥様・江戸後期に描かれた神奈川宿台之景で中央の2階建ての茶屋が「さくらや」です。このお店では、坂本竜馬の妻・おりょうさんが30代後半頃、仲居として活躍していたと歴史書にも載っていて、お店に残っている写真でも確認致しました。休日にもかかわらず、ご主人と奥様・娘さんには快くお出迎え願えまして誠に有難う御座いました。短い時間でしたが、心安らぐ名店でした。当蔵はこれからも、安心・安全・健康・環境にこだわりながら、田中家様を含めた皆様に心から旨いと言って頂ける日本酒造りに、より一層頑張ってまいりたいと存じます。