日本の酒文化「梵」蔵元日記帳
日々の蔵元の感じたことや酒造りのことなどをご覧下さい
2005年05月02日

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4月30日深夜〜5月1日
当蔵も氏子である、吉江神社の350年ぶりの御遷座祭(ごせんざさい)が行われました。御遷座祭とは、近くの河川拡幅改修に伴って、新しく建設された神社へ、吉江神社の神様(御神体)をお移し申し上げる大切な行事です。吉江神社には後の福井藩主になられた松平昌親(まさちか)候(近松門左衛門の父親が勤めていた吉江藩の藩主でしたが、後に、本家 松平家の藩主となり、吉江藩はなくなりました)と、菅原道真候を御神体として崇めてまいりましたが、今回 大変名誉なことに、福井藩主 松平本家から、松平本家の宗像(むなかた)様(御神体)を是非とも吉江神社にお移し申し上げて頂きたいと要請を受けて、晴れて、吉江神社にお迎え申し上げました。宗像様とは水神様(大切な水を守る神様)なので、吉江町と当蔵にとって、大変名誉なことで、この上ない喜びでした。御遷座祭は、深夜、古い社から新しい社までの約百メートルを約1時間かかって御神体をお移し申し上げました。全員礼装でマスクと白手袋・無言での行列でした。私は幹部役員・御神体の前護衛として参加致しました。大変緊張致しました。日付けが変わったころ、直会(なおらい)を行い、御神酒を皆で頂き、手打ち蕎麦と氏子の皆様の手料理でお祝い致しました。御神酒はもちろん、当蔵の日本酒です。4月30日準備中は気温が昼30度以上あったので、御神酒を冷たく冷やしておきました。キリリと冷えた「梵・特醸純米酒」は、緊張から開放された皆様の身体と心を癒し、皆様から「抜群に旨いネ」と言って頂きましたヨ。この蔵元日記をご覧の皆様もどうぞお試しあれ。キリリと冷えた特醸純米酒にギュッと搾ったレモンを入れても美味しいですよ。