日本の酒文化「梵」蔵元日記帳
日々の蔵元の感じたことや酒造りのことなどをご覧下さい
2004年09月13日

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9月12日
私と妻が、兵庫県三木市口吉川(「くちよかわ」と読みます)で山田錦を栽培して頂いている契約農家のお百姓様達を訪問致しました。兵庫県全体としては、先日の台風の影響で、強風の通った風の道に当たった田んぼでは、穂先などが風で飛ばされているものや、塩害(遠く明石の海からの強風に乗ってきた潮風)で、電柱のトランスなどが壊れたり・少し稲が赤く変色していたり等‥被害があったようですが、さすが、当蔵の契約栽培農家の皆様の田んぼは、とても元気で素晴らしい実りとなっていました。妻のような素人が見ても、となりの契約栽培以外の田んぼのお米とは雲泥の差があり違いがはっきりとわかり、改めて、皆様の当蔵の山田錦の栽培に対するプロとしてのすごさを観た思いです。皆様には深く感謝申し上げます。同じ、特A地区の山田錦でも、あれほどの違いがあることは、全国のほとんどの酒蔵が知らないのではないかと思います。特A地区であれほど違うのですから、全体としては、月とスッポンの違いがあるのではと考えます。帰りぎわ「あと1ヶ月以上先の刈り入れまで、わしらがしっかりと管理して、立派な山田錦を届けるさかい、わしらの作った米で、今年も日本一の酒を造ってや!」とこちらがハッパをかけられてしまいました。涙が出るほどうれしく、当蔵が素晴らしい皆様に支えられていることを実感致しました。まさに、「感謝!!」の一言です。写真は田んぼをバックにして、右から、栽培農家の上芝様と田村様、そして私です。